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「全体最適と部分最適」

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全体最適と部分最適

D町とL町が町内の未舗装道の舗装を同時に申請したとします。ところが市の予算は1つの町の舗装をするだけしかありません。後回しになった町は1年遅れの舗装となります。
このとき、D町の代表、L町の代表はどちらが先に舗装をしてもらうか、競うことになります。選にもれれば問題解決が1年先延ばしになるからです。

さあどちらを先にすればいいでしょうか。町内住民の多い方を先行させるでしょうか。それとも舗装しようとしている道路の通行人数の多い方でしょうか。通行人の数は平日を対象とするのでしょうか、休日でしょうか。はたまた、道路の幅の広い方を優先させるのか、道路の長い方を優先させるのか。

ところが、市全体でみればどちらを優先するかは実は本質的な問題ではありません。最終的にはどちらも舗装するのであり、どちらかを選ばねばならず、どちらを選んでも片方の住民は不満を言うでしょう。D町とL町のどちらを優先するか、丸く収めようとすると両町の代表による調整会議などを開く必要があるでしょうが、その時間(つまり職員の費用)はバカになりません。

調整の費用は、市全体で見たときにはムダなお金ということになります。現実問題としてどちらかが後回しにならざるを得ず、どちらも必ず問題解決するのですから。

このようにある部分の利益を代表による調整という発想をする限りなかなか妙案のみあたらないという事柄はどこにもあるものです。

こういう場合には、予めルールを定めておくのが一番合理的です。早い者勝ちとするのも一つの手法ですが、ある一定期間を定めて申請をプールしておき、利害に関係のない第三者の会議で優先順位を決定する。その時の基本ルールは、対象道路の周囲50mの住民の多い方を優先…というようなことが考えられます。

さて、国会、県議会、市議会、どこをとってもこういう問題は山の様にあります。結局これは我々一人一人が「全体最適」という視点と価値観をもって対処しないと解決しないのではないでしょうか。

政治は一部の代表にまかせておしまい(つまり、選挙だけが政治との接点)ということではいつまでたっても本質的な解決は難しいような気がします。

私はインターネットをうまく活用することで、公論(全体最適)への道を構築できるのではないかと期待し(無論、これも相当難しいですが)ており、またそう模索して行きたいと思うのです。

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